先月京都へ行ってきた。一級建築士として江津の建築設計会社で働いていた友人が京都・宇治へUターンし、インドカレーと設計事務所を兼ね『カレー設計事務所』という抜群のネーミングで、5月に起業・開店した。お客さんはもちろん、テレビやメディア取材をすでにたくさん受けており、SNSでもその熱気を感じるし、何より運営している加藤ご夫妻の毎日のはたらきっぷりと充実っぷりが伝わってくる。二人とも本当に幸せそうだ。(こんなに忙しいお店になるなんて想像してなかったんじゃないか?笑)

写真を撮り、ウェブサイトを制作させてもらった。現地に行く前に写真以外のほとんどのウェブ作業を済ませて現地でローンチするほど一気に作った。映像も撮ったので近いうち編集し、早く公開にもっていきたい。(カレー設計事務所のウェブサイトはこちらからどうぞ。

Uターン移住と店舗開店という二人の門出を祝福する意味で仕事に関わらせてもらえて光栄だった。彼の育った町でもあって滞在中はいろんな人を紹介してもらったし、京都に新しい居場所ができた気分だし、案の定素晴らしい人たちがいっぱいいて、すぐに仲良くなった。島根からでも米子道と中国道走って7時間くらいで着くし(笑、これくらいのドライブは嫌いじゃないのでまた行きたいなと思える素敵な場所だ。

 

 

8月1日(日)オープン記念イベントを開催するようで、加藤くんの作るインド屋台風のカレー(美味しい以外の形容詞が見つからない。)に加えて、インドの古典音楽を奏でる素晴らしいミュージシャンがたくさん集まるらしい。(イベントフライヤーも作らせていただいた。)

タブラやシタール、サーランギ、サロードといった民族楽器の音が生で聴けるだけでも価値があるし、「創造と破壊のチャイ屋ワッテチャイ。」というこれまた抜群のセンスを感じるチャイ屋さんや、宇治のオーガニック野菜を使ったカフェ、食堂山小屋さんも特別出店するそうで、楽しそうでちょっと羨ましい。両店舗とも加藤夫妻が紹介してくれたのだけど、素晴らしい人たちだった。食堂山小屋さんのご主人はレコードコレクターでもあって巷で流行っている「シティポップ」なんかの話もした。ああ書いているだけで遊びに行きたくなる。

宇治には西日本でもこんなピザ窯そうそう見ることできないよっていうくらいの最高級のピザ屋さんもある。加藤くんの同級生が経営してるんだけど、本場イタリアでも受賞する実力の持ち主で、美味しくてびっくりした。バインミーを売ってるいいショップもあるし、滞在中は楽しくて島根に移住した頃を思い出した。こういう仲間たちとともに宇治で暮らし、働き、40歳を区切りに自分たちの夢だったカレーショップをスタートできて、これ以上の幸せはないんじゃないだろうか?最高の選択だ。だから美味しいカレーができるんだろう。気持ちと仕事のパフォーマンスは間違いなく比例する。

温泉津のWATOWAの話も度々してるけど、コロナ禍であろうと自分の居場所をつくって、楽しく仕事をしている人たちはたくさんいる。飲食店倒産件数のニュースは目にするし、もちろん深刻だ。それでもコロナなんて全く影響されないやり方で運営している人もいることはたしかだ。個性をもっているお店はお客さんがちゃんとついている。

二人と話していると頻繁に「島根の友人・知人・仲間」の話が出る。彼らがどれほどまわりの人たちに感謝していることか。こんなに謙虚に「私たちは誰々のよって支えられている」と言えるなんて。こういう気持ちでいる限り彼らのまわりにはこれからもたくさんの人が集まってくるんだろう。特になおこちゃんの接客が心がこもっていて丁寧でびっくりする。こういうのを「開店の志」というんだろう。