となり町にある温泉街・温泉津に続々とゲストハウスをオープンさせているマサコさんを応援している。湯るり、HÏSOMのあと、燈(ともる)が今年の3月にできた。そして間髪入れずにこの度コインランドリー、シェアリングキッチン、ドミトリーの一体型のWATOWAができあがった。大変失礼ながらこんなにかっこよくなるとは思っていなかったクオリティ!写真を撮ってウェブサイトをつくる、といういつもの流れではあるのだけど、今回の肝はシェアリングキッチンの運営だ。

そもそも一棟貸しはシンプルに言えば、鍵だけお客さんに渡して好きに使ってくださいと言って終わるけど、WATOWAはキッチンを中心に前方にコインランドリーがあり、後ろの棟にはドミトリーがあって人が交わったりするイメージがあるし、実際そういうつくりになっている。そう賑やかしを求められるタイプのゲストハウスなのだ。

温泉津は飲食店が数店舗しかなく、せっかく観光客がいるのに食べ物にありつけないという事象があった。ビジネスチャンスではあると思うけど、なかなかこういう小商規模で参入してくる人はいなかった。これを少しでも解決すべくキッチンをオープンするというアイデアは素晴らしいし、コインランドリーという絶妙なサービスができたのもナイスだと思った。温泉津にしっかり根付いているマサコさんだからできる技なのかもしれない。

ハードはあるけど、ソフトが追いつかない田舎の事情はこれまたいつも課題に挙がる。そのためにWATOWAでは旅する料理人スタイルでキッチンをシェアするやり方でいくことになった。県外からポップアップスタイルでキッチンで料理を出してくださる方が必要だ。東京にいる友人のリナに相談したら中東料理研究家/フードコーディネイターの越出水月さんを紹介してくれた。早速コンタクトをとらせてもらって、あれこれプレゼンして条件面とか実際の運営とかをミーティングして実現することになった。

旅する料理人と名乗る方はこれまでも何人かお付き合いしているけど、とにかくライトに受け入れてくれるし、フットワークが抜群に良いし、漂う雰囲気も力んでいないから話しやすい。こういうキャラクターの方だからこそ、できるワークスタイルなんだと思う。ノマド的だからコロナウイルス社会でも今後バリューが出せると思う。やっぱり手に職があるというのはどんな時代でも強い。

今回僕もしっかり企画に入っている。1ヶ月くらい滞在してくれることになったし、みずきさんと過ごす時間が楽しみでならない。

 

『温泉津で輪になる中東キッチン!!』
5月3日〜31日オープン。(営業日や詳細はウェブへ)

ここに現時点での情報をすべて載せてるのでぜひ見て欲しいし、来店してくれると本当に嬉しい。

 

ロゴとか建造物のサインとかフライヤーとかグラフィックは全部川本町のカイ君がやってくれている。彼とは昨年からかなり一緒に仕事をしている。おかげで川本町の仕事をたくさんやっているし、子供同士も仲が良くお互いに助かっている。

願わくば、WATOWAのキッチンが会期中盛り上がってほしいし、数字も欲しい。でさらに全国各地から料理人さんが来てくれるような価値と流れをつくりたい。「WATOWAの広報部」になったつもりでPRコンテンツを作っていこうと思っているし、一緒にやったらおもしろそうな友人知人を巻き込みたいと思っている。