昨年秋終わりから一気にはじまった県による島根PRの仕事が1月から3月の3ヶ月間、勢いを持って広告展開されている。「いいけん、島根県」というコピーの元、新聞全面広告や雑誌、ウェブメディアなど、県内19市町村それぞれ各1名ピックアップさせていただき、写真、記事、映像などのコンテンツが大量に制作された。県内クリエイター20名以上が招集(?)されてなかなかのスケジュールの中、作り上げている。映像チームは4名分担体制で行い、僕もここにジョインさせてもらった。

圧巻だったのは交通広告で新宿駅の通路をポスター展開で50Mくらい”ジャック”したり、山手線内の吊革広告などもやはり”ジャック”した。東京にいる友人・知人もきっと無意識でも目にしているに違いない、というほどの量だ。そのまま同様に東海・中部・関西などに大量展開されている。

過去にもこの先にもきっとないであろう短期間の広告出稿量!?という話が出るほど島根県はこのタイミングでの全国PRのアクセルペダルを強く踏んだ。個人的には「コロナ禍の今、島根は移住者を求めています」という色はあまり感じないし、とはいえ移住定住は必須テーマであり、広告的にはそういうことを考えさせる或いは感じてもらえるようなクリエイティヴになっている。コロナ慣れもしはじめている昨今、コロナ移住と騒ぐほど単純な話でもないけれど、リモートワークの可能性と「意外とやれるじゃん」という気づきは多くの人にあったのだろうから、なにかしらの今後の効果測定は気になる。

このプロジェクトを振り返って印象的だったのは進行管理の広告代理店担当さんのクールで冷静な、進行管理と全体のマネージメント(プロデュース)だった。コンテンツ自体のクオリティは全員信頼の元成り立っているのだろうし、時間的制約もあったから各々に委ねるのは前提。大量のコンテンツを納期までに無事に収めるようアレンジすることはそれが仕事ではあるとはいえ、人がやっている以上簡単とは言えないこともあるはずだ。

こういう仕事はテンポというかスピード感、ドライブ感が大事だと僕は思っているのだけど、全体的にいいスピード感で動いていたし、先の担当さんが見事に着陸させている様子を見ていて、不思議とこちらも嬉しくなった。制作期間中誰とも合わずに進行したというのも今風だ(笑。

というわけで成果物を見る限り、痛快な仕事でした。特設ウェブサイトはこちら。ぜひ見てみてください。

 

第3回日本国際観光映像祭という観光や地域プロモーションに特化した映像祭で『最優秀日本遺産映像賞』と『Tourism Prodcuts部門 優秀作品賞』の二つで入賞するという経験をさせてもらった。これはインバウンド観光のプロモーションを手掛けているWondertrunk&co.と昨年制作した「Sel de la vie ~Traveling is the salt of life~」(兵庫県赤穂市)という作品。出演者の女性はずっと前に出会った友人で、この作品作りで偶然再会したとかいろんなエピソードがある。

僕はこういう映像賞レースとは無縁というかあまり積極的ではなかったし、しいていえばvimeoの『Staff Picks』はいつか獲りたいと思っていたくらいだけど、どんな賞であれ第三者が評価してくれたということが嬉しくないはずがないじゃないか!ということでこれからも精進して取り組もうと謙虚な気持ちにさせられた。貴重な経験をさせてもらったので今後は自分のプロフィールに載せさせていただこうと思っている。

 

やーー。DJIからの新製品『FPV』は発売ニュースとともに見た宣伝映像に魅せられた。早速購入。このドローンは従来のドローンからさらに進化した技術と、何よりFPV=First Person View(一人称視点)という新しい視界を持ったドローンだ。これまでドローンレースやFPVというある意味ニッチなマーケットだったわけだけど、この度ついにDJIが参入した。DJIが参入したということはマーケットそのものを獲りにきたと考えて間違いないだろう。個人的には気をつかってすぐにFPV市場に入ってこなかっただけでは?とか思ってるけど。DJIが参入したら一気に彼らのマーケットになるほどの爆発力があることに異論はないでしょう。案の定、凄まじいクオリティを持ったドローンが誕生した。まじかよというレベルで映像クリエイターのマストアイテムになるでしょう。

一般コンシューマーがFPVを操縦するということは危険行為もはらんでいるのでくれぐれも気をつけないといけない、という警鐘を鳴らすYouTuberもいるけどそのとおりだ。「空飛ぶチェーンソー」とは言い得て妙。MAXスピードは140km/hで、しかもマニュアル操縦になるんだから危険度も高い。シュミレーターでもう大丈夫というくらい練習してからじゃないととてもじゃないけど飛ばせない。目視害飛行ということで国土交通省にも申請が必要だろうし、手続きをとってから飛ばそうと思う。

年度内はデスクワークで終わりそうだから、4月になったら次年度案件とともに外に出る機会も増えるし、今からウズウズしている。