やるやると言いながら、そして昨年夏に出したTRAVELLINGの裏表紙にも写真とURLを載せておきながら、はじめるのに時間がかかってしまったホームメイド焼菓子のオンラインショップ事業。ようやくサイトをリリースです。名称のpacksackって何なの?とかコンセプトとか作り手側のメッセージとか、そういうことは丸々サイトのAbout Usに書き綴っているのでぜひ読んでみてください。

https://packsack.jp

 

「遡ること2010年」ということを書いているんだけど、妻の焼菓子デビューはVege&Fork Marketを開催した2010年。店舗を集める人脈も弱かったので「主催者が自分の店で出る」という技を使ったわけだけど、そもそも焼菓子作るのが好きということと、それをアイテムとして僕がプロモーションしていくというタッグができたのもこれがきっかけ。当時の屋号はFIKA(フィーカ)って名前だった。

その後は2014年に島根に移住して、2015年に蔵庭をはじめて、Vege&Forkは2019年まで続けて、っていう流れであっという間の10年間だったともいえる。時間の経過を改めて感じてしまう。年始にVege&Forkのメンバーで久しぶりにリアルで会ったけど、ほんとに10年付き合っている友人たちで、その間のプロセスは大体のところはお互いに知ってる感じがする。僕にとっての友人関係というのは時間の経過というよりは関係性の質の方を優先するところがあって、このメンバーでいうと長い時間を過ごしたことに加えて人間関係の質も「いい感じ」でいられるからずっと付き合っているんだと思う。

僕自身、10年前に迷える自分に出したいくつかの問いとそこに出した自分の答えは全く変わっておらず、この10年間がすべてきれいに点でつながってるなあととても実感する。そういうタイミングでpacksackという新しい事業をスタートさせてることができていることにワクワクしている。と同時にVege&Forkの仲間たち(メンバーや出店者さんたち、関係者さんたち)とこの活動抜きにしては語れない。すべてあれがきっかけだった。

夫婦ではじめる焼菓子事業ということに加えて、僕の意識の中ではサバイバルツールとしての意味合いもある。コロナが多少落ち着いたところで今後どうなるかわからないし、パンデミックが起こりうる社会は決してウィルスだけではないかもしれないし、これからも数年に一度は社会が大混乱する出来事が起こる可能性は十分にある、と僕は思っている。今年、来年と時間差があって経済不況はあるわけで、飲食事業や僕のクリエイティブ業だっていつどうなるかなんてわからない。「今いい感じ!」と思っているときこそ、次の未来の準備をはじめる絶好の機会であることは経験上で学んだ。焼菓子は5坪の工房さえあればどんな場所でもなんとかなる。僕は僕で宣伝活動をどうやってやっていこうかという部分で実験的にいろいろ試してみたい。まるでケーススタディのように。

、、、えっとわかったけど肝心な商品については?というQについてはサイトへGOしてください(笑。packsackがはじまるまでにそれまでに漂っていた空気のようなものは確実にあったんだよねーということが言いたかったということで。

やりながら色々と感じることがでてきそうで楽しみ。