島根西部には津和野、益田、浜田、大田と日本遺産が存在している。このスポットを巡るモデルさんをキャステイングさせていただき、PRするための映像を制作する機会があった。(ちなみに僕の住んでいる江津は日本遺産に該当するスポットはない。)

日本遺産ってどこの誰が決めているの?石見にはどんなスポットがあるの?という話はYouTubeを見ていただきたいので特にここでは書かない。少し個人的な話を綴っておきたい。

今回エキサイティングだったのは株式会社益田工房の洪さんと一緒にロケにまわり、作れたこと。

洪さんと直に、パートナーとして一緒に制作をしたのは韓国ロケで撮ったcoleのミュージックビデオ以来か。益田工房と仕事をする機会はこれまでもたくさんあったけど、この秋一緒にやる仕事が特に増えている。洪さんと二人で。

「トッティさんに丸投げでお願いしようと思ってて!笑」と打ち合わせのときによく言うけれど、彼は丸投げなどするわけもなく、自分がやるべきことをさらっと裏でやっていたりする。僕がお願いしたことを忘れずに準備していてくれるのは本当に嬉しかった。例えば今回キャストが欲しいということは僕の方から特にプッシュしたような気がするけど、そういうことをちゃんと聞いてくれていて数日後に「キャスティングできた」と連絡をくれる。(それが今回、素晴らしい仕事をしてくれた美肌県しまねのイメージモデルをされている水木彩也子さんだった。何も言わずともそこに必要な動きや表情を作ってくれるのがプロの仕事だった。ぜひまたどこかでご一緒したい。)撮影仕事は事前のコミュニケーションがとても大事なのだ。

言うまでもなく現場の雰囲気はプロデューサーで決まる。その場全体を仕切る人の存在。

長い間一緒に仕事をしていると馴れ合ってくることを感じることもあって、ときにそこに温度差みたいなものを感じることがある。これを僕は「集中力」と捉えているんだけど、楽しくクリエイティブにやり続けるには集中力がどうしても必要なのだ。そこを忘れると急にしらけた仕事になってしまいそうなのが僕はとてもイヤなのでできる限り集中力が続くようにしておきたい。(だから僕は個人プレーが好きになってきたのかもしれない。)とは言ってもこういうことは人には求めることができないので自分はそうありたいと思っているという話なんだけど。

洪さんと一緒にやっている進行中の案件は今いくつかある。彼の裏方の動きはとても信頼できるし、安心していられる。常にアイデアを持っていて、現場でも色々提案してくれる。ディレクションする立場であることをよくわかってくれているから僕がカメラに集中できるように本当に気をきかせてくれるのだ。

このブログを読んでもらった上で、この作品からそういう気分で仕事をしていることも伝わるといいな。