緊急事態宣言が解けたタイミングで仕事が色々と急に動き出し始めた。停滞していた案件のいくつかも再始動してきた。どこかで安堵感をおぼえるし、こうやって世界は少しづつ失われた日常を取り戻していくのだろう。

「日本もロンドンやニューヨークに近いことになるのかも」と僕も思っていたけど、人口に対しての致死率が欧米のそれと違うことがデータとしてあちこちで出てきた。これを考えると日本はかなり安全圏だとようやく言えそうだ。(これは結果論であって、それまでは誰にもわからなかった。だから備えることをやるしかない。コロナ以前には戻らないというのはきっとそうだろうけど、経済活動は再開させなければいけない。)

様々なニュースが飛び交うけど、特に同情してしまったのは甲子園中止のニュースだった。ここには幼少期からプロ野球選手を目指した球児がいるはずで、大舞台に立たずして、プロ野球選手の夢が絶たれてしまうことを意味している。もちろんプロ野球界にとっても無関係の話ではないから何かしらの策を出してくるとは思うけど、高校球児の気持ちを勝手に想像するになんとも言えない気持ちになった。「命」と言われればそれまでなのだけど。

「ニューノーマル」という言葉を聞くようになった。景気の後退後における金融上の状態を意味する表現だったけど、コロナ後に世界中で起こるであろうパラダイムシフトによって「新しい日常」そのものを意味する言葉として使われている。明らかに世界は変わったし、これまでの日常からバージョンが変わるということだ。

「これからは移動制限がかかる」とか「飛行機の料金が跳ね上がる」思っている人は多いようだし、それは間違っていないと思うけれど、動く人は動くし、ニューノーマルという概念のもと、規制や形態そのものが変わるのであって、旅がなくなるわけではない。

今後の自分の仕事づくりのキーにしていこうと思っているのは取材力強化と連動した自主コンテンツづくり。いろんな場所に出向いて自主制作事業を作っていきたいと考えている。そこには移動という要素が大きく含まれる。なので人の移動や旅という形態が今後どうなっていくのかについての関心は必然的に高まっている。

例えばニュージーランド航空は「成田-オークランド線については6月30日まで運休としていましたが、8月31日まで運休を延長します。」と今日現在ウェブサイトに記載されている。特に環境面や衛生面にデリケートな国は入国規制を厳しくしてくるだろう。2021年1月はニュージーランドに滞在しようと計画しているのだけど、どうなることやら。

様々なニューノーマルがやってくる。