In Diary

島根にいる友人がデザイナーとしてこれから一人でがんばってみようと思ってる、ということでふたりで話す機会があった。元々美術やアート活動に精通しているので特別驚かなかった。

デザインと一言で言ってもかなり広い分野なわけだけど、その友人はロゴからはじまってグラフィック全般、ウェブデザインなどを仕事にしたいと考えているようだ。

これは僕もまったく思っていることが一緒な話なんだけど、例えばウェブサイトが欲しいという話を受けたとする。ウェブサイトは簡単に言うと裏側を作る作業と表側を作る作業の両面があって、大きな案件や予算規模や仕様によって分業する場合がある。ただこの田舎でしかもフリーランスでやるとなると「分業」など存在せず、すべて一人でやるのが基本だ。さらに「表側」は写真や文章、コピーを書く、ということも発生してくるので発注する側が思うよりも意外と作業量は多い。

ウェブサイトにおける写真は特に重要で、iPhoneだろうが、一眼だろうがミラーレスだろうが何でもいいけどそれなりの質が求められる。時代は5Gに突入し、スマホで8K映像が撮れるというとんでもない時代になったし、もう機材やスペック云々の話は関係ないくらいスタンダードが上がった。昨日今日カメラをはじめた人でも8K映像や1億画素の写真が撮れるのだ。これからはより「どう表現するか」が大切になってくるとも言える。プロというかハイアマチュアの時代だと思う。セオリーを無視した新しいセンスでブレイクスルーしてくるプレイヤーがどんどん増えてくるに違いない。

そういったことに対して一気にやりながら且つ学びながら依頼主の要望に答え、最後には喜んでもらうところまで持っていく仕事だから大変と言えば大変だけど、超やり甲斐あるし、ニーズはあるし、楽しい仕事ではあるよねという話をさせてもらった。僕がどんな風に独学でこの地域で仕事をつくっていったかっていうプロセスにも興味があったようなので聞かれたことに対しては何でも答えた。誰かに話をすると自分でも思考が整理できるものだ。独学はすごい?ちがうちがう。GoogleとYouTubeのおかげなのだ。今はほんとにやりたいことがなんでもできる。

 

・少しだけマルチプレイヤーになる

ひとつだけじゃなく、もうあとひとつふたつ技術をマスターし、今までやったことのない経験を持つ。それが表現活動に活きる。時間と可能な範囲でお金を「自分に」費やす。これが最良の利回り投資だと僕は考えている。

・相手を喜ばせることに快感を覚える

これはクセになるし、終わりはない。だからがんばれる。そして経済活動とは180度違うことだけど、この気持ちが強ければ強いほど、その仕事はきっと長く続く。喜ぶ相手の顔を見るほど最高なものはない。

・自分の好きな世界観を信じる

デザイン業とは言え、クライアントワークである以上、「自分の作品」を作っているわけではない。だからエゴなんてもっての他だ。けれど、自分がやる以上、相手が「あなたを選んだ」以上、自分のカラーは出さなければいけない。でなければただの業者仕事だからだ。それでいいのかどうか。自分の仕事スタイルやスタンスを設定する意味は十分にある。それを明確にした結果、今や「変な案件」「よくわからない話」など一切来なくなった。(さらには人間関係にもよい意味で影響してくる。)僕は自分の実績が全くない頃からこれだけは設定した。そして自分が好きな世界観を信じて常に表現活動をやめないこと。どんなに小さなことでも。日々の”素振り”がいかに大事かってこと。

 

フリーランスというか自営業はハイリスク・ハイリターンだ。それでももし現状の自分の環境に疑問を持っていて「変えたい」「自分でやってみたい」と思うなら絶対に自営業の道を進んだ方がいい。これは絶対に。だってうまくいかなければやめればいいんだから。恥ずかしい?誰もそこまであなたのことを見てなんかいない。(と思っているくらいがちょうどいい。)やらないことが一番最低最悪だ。

何よりそう思えるのは30代、40代というのは「今が一番働き盛り」だからだ。たまに書くけど40代は不惑。だから30代の過ごし方が大切。かつて独立するのはサラリーマンをリタイヤしてからみたいな時代もあった。(一体いつの時代だ?)考えてみたら、50代後半とか60代になってから独立するだなんて逆にしんどいと思う。田舎暮らしが実は楽しいのは「若いうち」だから、という話はある意味共感する。独立が楽しいのは「若いうち」だから。

どうにかカタチになってくるのに5年くらいは余裕でかかるけど、それでも人生のいい景色を見たいがために、歩き始めるわけです。

 

ニュージーランド南島のマウント・マウンガヌイ。ナイスビュー!

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