In Diary

美郷町(みさとちょう)というとてもきれいな町名を持つ石見の中山間地域があって、あるウェブ会社からの依頼で最近起業したというトマト農家さんの写真を撮ってきた。

元消防士をされていた方が「どうしても美味しいトマトを作りたくて」という思いで立ち上げたそうだ。「どうしても美味しいトマトを作りたくて」という思いが強くなければこれほどの立派なハウス8棟とそれに伴う設備一式(=リスク)を背負うことはできないだろう。

「子供達も独立したんで自分のやりたいことをやろう」という気持ちから定年退職前に消防士を辞め、トマト農家になった。この方の笑顔の裏側には潔さのようなものを感じる。とても魅力的だ。なにかをやろうとしている人に共通するのは自分の人生に対して肯定的、そして前向きであることだ。

話し口調が穏やかでとても話しやすく、島根東部出身だけど、江津や桜江、石見についてもよくご存知で、前職の職業柄か河川水害についてもさすがに詳しい。

それに比例してか、なによりトマトが美味しくてびっくりした。聞けば美味しいトマトをつくるためのノウハウを徹底的に研究している。(そういうトマト作りの仕組みというかシステムを以前から学んでいたそうだ。)

コーポレートサイト用なのでいわゆる景観シーンからはじまって作業シーンや商品撮り、ポートレートなどをこなした。寒暖差が激しく中山間地域は15:00過ぎると一気に冷え込んでくる。ちなみにハウスの中は一定の温度と湿度を伴っているのでこれまた寒暖差があってレンズが曇って大変だった。

「シズるトマト写真」が欲しいのだったけど、現場の環境ではちょっと演出が物足りない感じになったので「蔵庭に持ち帰って妻にトマトサラダ作ってもらいましょうか。」ということを提案した。みなさんに逆に気を使わせてしまったけど、絶対にそういう写真があった方がいいと思ったので帰宅して妻にお願いした。

「僕のギャラからこれだけ払うからさ、お願い!」

こういうオファーを妻は必ず引き受けてくれる。感謝です。

 

 

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