In Diary

日本に帰国。最終のモスクワから東京便の9時間、全く眠れずちょっと風邪気味。息子は久しぶりの東京がうれしくて仕方ないらしく、時差ボケもあって朝4時に目が覚めて家の中を走り回っている。

アメリカの分断だけでなく、EUの分断もよく聞くニュースだ。難民問題に起因するイギリスのEU離脱は大きく報じられ、今回のバルセロナも「カタルーニャ独立」は”カタルーニャ国”の人々だけでなくEUにとっても大きな関心事だ。バルセロナでもいくつもの運動を見かけることができた。スコットランドもやはり独立問題を抱えるなど多国籍な民族が多いゆえに揺れに揺れている。

12個の星が描く円で表現された欧州市民の団結と調和を表した欧州の旗。ベルリンの壁の崩壊ではじまったと言われるグロバリゼーション。僕は当時中学生だったが、連日ニュースで見ていたし、僕にとってベルリンと言えば1991年のU2の『アクトンベイビー』だ。ベルリンの壁が崩壊された後に世に出た年で、このロックの名盤はベルリンでレコーディングされたことから記憶に刷り込まれている。彼らの音楽と思想を通じて欧州に興味を持てたことは間違いない。昨年のU2の欧州ツアーで「揺れるEU」はもちろんライブ演出のコンセプトになっている。

EUは政治エリートが主導する政体体質と言われ、互いの信頼関係を前提としていたが、今はその関係が崩れてきている。シリアの大量難民の受け入れについて、エリートと大衆の意見は真っ向から対立した。結果「自分たちの国を自分たちで作ろう」というムーブメントが起きている。それがポピュリスト政党と呼ばれるものだ。欧州金融危機、移民・難民問題などをきっかけに、大衆の支持を獲得し、大きな市民パワーを生み出している。個人が団結して国を変えていくという動きがすごい。

市井の、自分たちと同じような生活環境の人々が国境をこえた場所で新しい時代を迎えようとしている。この事象への興味の源はニュースを見たり読むだけでは到底生まれない。自腹で足を使って現地に赴くと想像以上の経験をすることができる。僕のつたない英語力でいろんな人と話すことができたのは貴重な経験だ。語学力をつけ、早い段階ですぐに海を渡りたいくらいだ。分断されてはいるのだろうけど、世界は「近い」とも感じる。

いわゆる旅の観光スポット巡りはほどほどに、その国で起きていることとか人々の表情とか行動に興味がある。約一ヶ月の欧州滞在は家族みんなでいい経験になった。

ヘルシンキの最後の夜。港の近くできゃっきゃとはしゃいでいたふたりを撮らせてもらった。

 

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