In Diary

江津市内にある加工業者の撮影で今日は2件まわった。早朝、台風直前の生ぬるい風が吹いていて、けれど朝焼けが妙に綺麗だった。

創業100年をこえる蒲鉾工場に足を踏み入れた瞬間に聞いてもいないのに歴史を感じた。古い、昭和の香りだ。

こんな歴史ある蒲鉾工場を今この瞬間と言えどたった半日で撮って3分以内に映像化し、多くの人に見てもらおうとすることに若干戸惑いを感じたりもするが、その変わり工場内で50年以上も稼働している数々の「ビンテージ機械たち」を丁寧に撮るよう心がけた。今の時代じゃ絶対に見ることのないデザインの機械だ。従業員の人たちは作業が終わると慣れた手つきで水でこすりながら洗い流していく。

石見地方は漁業のまちでもあるから必然的に練り物食品も数多くある。

聞けば70代以上の方も多く、みな口々に「やめたくない」と言うそうだ。ルーティンされた日々の蒲鉾づくりがおもしろいのだと言う。早朝からの仕事がもはや生活のリズムになっているからある日突然リズムが狂うことがイヤなのかもしれない、と想像した。

はたらく人にそう思われたらひとつの産業が築かれた証である。地方では多くの産業が廃れてはいくけれど、逆に言えば生き延びている産業や企業には存続できている何かしらの理由があるんだろう。

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