In Diary

近くの自治体からピアノをもらうという話は前に書いたが、5月の東京からの帰り道、ピアノ屋さんから「いいの入ったよ。」と電話が来た。アップライトと僕の予算内という話だけはわかったがそれ以外の情報は「見て触って決めてください。」といって教えてくれなかった。それがまた楽しみを倍増させてくれたし、僕もそれ以上は聞くこともなく、当日を楽しみにした。気分はものすごく高揚した。

 

果報は寝て待て、にならってゆっくり待つ気でいたのだが、あっさり見つかった。かくしてついについに僕はピアノを手に入れることになった。

とにかく地元の、このピアノ愛にあふれたピアノ屋さんから買うことだけは強く決めていた。「こんなによく鳴る、ピカピカのピアノをそんな金額で買わせてもらってほんとにいいんですか?」と思わず言うと「いやあ、戸田さんと約束したからです。」と言ってくれた。大きく、実によく鳴る。

ああ、このピアノをうまく弾き倒してくれる人の演奏をここで見たい。

多くの人が知るピアノメーカーと言えばYAMAHAやKAWAIなどだろう。これら以外にも50年以上前は国内のピアノメーカーが数多く存在していた。今回僕が手に入れたピアノはAtlas(アトラス)というメーカーのもので60年代〜70年代に生産のピークを迎えた当時国内第3位という輝かしい歴史がある。色はマホガニー。すべてが古い蔵の中でピカピカと光沢を帯びているこのピアノがかわいくて仕方ない。

1993年公開の映画「The Firm(法律事務所)」(原作ジョン・グリシャム)のサントラが好きでずっと長い間聴いている。音楽はデイヴ・グルーシン。映画の舞台がメンフィスで、したがってサントラはブルージーで南部特有のピアノがたっぷり聴ける。(聴きやすくわかりやすいのがまたいい。)このサントラにあるブルージーなピアノが弾けるようになりたい。

それから中学の頃から聴いている数々のWindam Hillレコード。その中に最高に痺れるピアノの楽曲がいくつかあるのでこれも弾けるようになりたいし、ドビューシーもヘンデルも好きだ。

いつでも何時でも周囲をまったく気にすることなく弾ける。ギターやロングボード同様、じいさんになっても続けられる我ながら最高の趣味なのだ。

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